本日は希少動物の毛を織り上げる希有な織り元の「三星毛糸」から再び、最高級ウール「ウィントンウール」でのオーバーコートを特別価格でお仕立てすることになりました。昨年よりも税込みで¥11000のプライスダウン。少しでも、格安でクオリティーの高い商品をお薦めしたいのです。「ウィントンウール」は糸の白度に優れ、世界でも貴重な最高級のファインウールとして国際的にも認められています。 生地を触ると、ものすごくソフト。「カシミヤに匹敵するほど、いやカシミヤ以上の柔らかな肌触り」。なんといっても、貴重な「ウィントンウールの糸をスーパー160s'の糸にし、三星毛糸が使用している「ションヘル織機」でゆっくりと丁寧に織り上げているので最高のファブリックになりました。その貴重なヴィンテージ生地を特別価格でお仕立てすることになりました。最高の生地でオーバーコートに仕立て上げられるなんて、贅沢な一生もののオーバーコートになりますよ。色柄は全部で3色柄。どの色も綺麗です。「オーバーコート」だけでなくスーツにもジャケットにも対応可能。是非この機会に当店によってこの素晴らしい商品をご覧になってください。 |
本日より「幻の希少繊維キヴィアック」「オーバーコート」を特別価格にてお仕立ていたします。キビアック? 聞き慣れない言葉だと思われます。それだけの希少動物で「ジャコウ牛」とも呼ばれています。あの高級繊維である「カシミヤ」「ビキューナ-」よりも遙かに高価格で取引されている希少繊維なのです。世界の三大超高級獣毛であの有名な「ヴィキューナー」そして「リル-」と並んだ最高級繊維。主にカナダ北部に自然生息する動物で、何しろ「ジャコウ牛」は、あのマンモスが生息していた氷河期の時代から現代まで生き残った一番大きな草食動物で、その数も現在、極北地方に僅か12から13万頭ほどと言われており、1900年台初頭に絶滅の恐れがあるということで、カナダ政府が1917年より法律で保護している貴重な動物です。(ここまではペルー政府が保護しているビキューナ-とよく似ていますね、ビキューナ-も現在18万頭程まで回復してきています)。その「ジャコウ牛」の外毛と産毛の二重構造によって氷点下40℃〜60℃という極寒の中でも生きられるそう。その「ジャコウ牛」のうぶ毛の中から選りすぐった、内側のきめ細かい毛を指す、イヌイットの言葉です。「キビアック」は、世界で最も柔らかく暖かい、贅沢な繊維の一つ。カナダ北極地方のイヌイットの人々は、この北方で伝説的な『ウミングマック』(彼らの言葉でジャコウ牛を指し、髪のある者の意)から、これらの美しくきめ細かいうぶ毛を採取します。自然との調和に対して強い信念を持つ彼らは、とても注意深く野生のジャコウ牛の数を管理し、絶滅の恐れの無いように、それらの生存数を確保しています。何度も言いますが本来はヴィキューナーよりも高価に取引をされるほどの贅沢品で高級繊維。それを特別価格で仕立てるのですから仕立てない訳にはいかないでしょう。品切れになったら今後、絶対に絶対に出てこない貴重なファブリック。是非この機会にご注文なさる事をお勧めいたします。 |
「ウィントンウール」とは? 今まで「テーラー渡辺」では、「三星毛糸」から「キビアック」「ポッサム」と珍しいウール素材をご紹介致しましたが、「ウィントンウール」も非常に珍しい貴重な獣毛なのです。希少な高級獣毛に「カシミヤ」「ビキューナ-」「キビアック」がありますが、その他に高級原毛として「ニュージーランド・メリノウール」や「カルデン・メリノウール」が有名ですね、また希少品種でごくわずかな生産量の為、そのウールの取り扱いメーカーが限定されているエスコリアル、ラムズゴールデンベールなど世界最高品質と呼ばれるウールが存在します。「テーラー渡辺」でも「リード&テーラー「のエスコリアル」や「テーラーロッジ」のラムズゴールデンベールなどを取扱っており隠れたヒット商品となっております。今回の「ウィントン・ウール」は最上級「ニュージーランド・タスマニアンウール」スーパー160s'の糸を贅沢にも405/420gmsとふんだんに使用されたファブリックなのです。算出されている「タスマニア島」は、オーストラリア本土の南東部に位置し、島全体が一つの州になっていま す。島の大きさは東西 296 キロ、面積は7万平方キロメートル弱。その3分の1が、世界遺産や国立公園に指定されており観光地としても人気も高く、羊毛生産に理想的な気候の土地といわれています。「ウィントンウール」と聞くと50歳代後半から60歳代以上の方で1980年代のバブル時代を経験され、当時から「オーダーメイド」を精通されていた方だったらご存じかと思いますが、「藤井毛織」という伝説の生地メーカーがありました。創業は古く1890年に織物産業の中心地、大阪泉州地区で事業を始めました。1973年から、オーストラリアのタスマニア島に現存する唯一のサクソン種の純血種の羊から採れる最高品質を誇る羊毛「ウイントン」の買い付けを始めました。オーストラリアで有名な羊毛のオークションがありロロピアーナやゼニア、名だたる紡績メーカーなどの世界の強豪相手に日本の藤井毛織が毎年最高値で落札し、オーダー業界では超有名になりました。世界最高の品質を誇るオーストラリア・タスマニア島で産出されるごくわずかな“ウイントンウール”を買い付けるにはオークションで世界の競合相手にセリ落とす必要がありました。意外と知られていないのですが、1980年代の日本が“バブル時代”の頃は世界最高品質と呼ばれたウールは、実は海外のメーカーではなく、日本のメーカーが買い付けていたのです。バブル時代の頃は世界の中でも日本は経済力あったよな・・・・・・・。藤井毛織の“ウイントンウール”は主にテーラーの間で最高級生地として取り扱われ、限られた人達にのみ知られる存在として人気を博しました。「既製品で作れるような価格じゃなかったので一般的に広がらなかった」。という方が正しいかもしれませんが・・・。 1980年代に「藤井毛織」は「ウィントンフェア」という展示会を、当時日本国中におられた、たくさんのお金持ちのお客さまを集め東京の“銀座、新宿”あたりで開催され、今では考えられないですが、“はったり”ではなく「背広上下オーダープライス」で60万円以上もした商品がどんどん売れる時代でした。100万円以上もする商品も沢山ありましたよ。 私がテーラー業を継いだ若い頃はまさしくバブル時代。でも、当店は「フルハンドメイド」の縫製委託業を主に行っていたので、貧乏だったよな・・・・。そんな愚痴こぼしてもしょうがないけれどね。当時、数件のテーラーから仕立てを頼まれ「渡辺さん、“藤井毛織”の展示会に参加してこれ背広上下68万円で注文もらったから仕立ててもらえる?」。なんて、よく仕立てを請け負っていて「この高額な生地・・・失敗したら、弁償が大変だよな・・・・・」。と、親父と一緒になって“ウィントンウール”の生地を裁断するハサミの手が震えていたのを今でも記憶しております。こんな記憶は、昔から「仕立て職人」だった私しか知らない話ですけれどね。しかし、“バルブもはじけ”藤井毛織は惜しくも民事再生となり世界最高級生地“ウイントン”は無くなったと思われていました。その幻だった「ウィントンウール」の原毛を「三星毛糸」が買い付け、織り上げたのがこの貴重な商品なのです。 |
国内有数の織り元「三星毛糸」は、高品質な紳士服地用織物を企画・製造しています. 現在の一般的な織物は、高速織機が使われていますが、「三星毛糸」ではションヘル織機(低速織機)を使い、手織り感覚で仕上げています。たとえばある種の生地で高速織機が1反約50mを1日で織るのに対し、ションヘル織機では4日間かけて丁寧に織り上げる、といった具合です。 ●織機の分類とションヘル織機の特性. 「三星毛糸」は丁寧な製織を支えるのは常に困難に挑戦し正確な仕事をする職人達です。熟練の職人が何度も打ち込み測定・ピッチ測定を繰り返しながら反物を織り上げ、さらに生産部で1反づつ丹念に検査して、織疵、糸切れ、糸抜けなど細かな事故も見逃さずに次の工程へと進めます。良質な素材をもとに、時間と手間を費やして完成した織物はとても風合いが良く、長年着用しても型崩れしません。。「三星毛糸」は巧みな技術を持った最高の織り元会社であります。 |