本日ご紹介する「ハリスツイード」は、英国王室御用達の英国高級服地マーチャント「ハーディーミニス社」から提供している特別なファブリック。英国王室御用達の証明である「ロイヤルワラント」をバンチブックの表紙に飾るあたりは歴史に裏付けされた絶対的な最高品質の服地を生産している自信の表れです。「ハーディーミニス」は英国の高級紳士毛織物産地の中心、ハダスフィールドに所在する英国毛織物のトップメーカーです。現在もロンドンサビルローで活躍するテーラーが最も好んで使用している服地を供給しております。ハーディーミニス」の服地で仕立てた服は永い年月の間、飽きることなく着られる事でしょう。「ハーディーミニス」「ハリスツイード」は通常の「ハリスツイード」とは少々割高ではありますが、その理由は、ヘリンボーン・千鳥格子・ガンクラブチェック・ウィンドペイン・オートミールと言った昔から変わらぬ単色使いのスタンダードな柄だけではなく、今年のトレンドであるムリネ-(杢糸もくいと)を使用しているからなのです。ムリネーとは?色杢(いろもく)とも言い、単色の糸だけではなく多色の色糸を紡いだ独特の織り柄。通常よりも時間と手間をかけて、多色を個性豊かに丁寧に紡いだ織柄は柄色に奥行きを与え個性的で最も贅沢な一着になります。特徴としてはカントリー風だけの雰囲気を持つ「ハリスツイード」に英国王室御用達だけあって知性ある英国紳士が好むような、やや落ち着きがあり、より深みのある「タウンジャケット風」の色合いと色彩鮮やかな「ハリスツイード」。「ハーディーミニス」の「ハリスツイード」で、もうひとランク上でタウンユースのツイードジャケットを仕立ててみませんか。 |
そもそも「ハリスツイード」とは? 18世紀のスコットランドの北西に位置するアウターへブリディーズ諸島では、荒涼とした島で暮らす女性は、島で算出された羊毛を紡いで糸にすることが主な仕事であり、男性は漁師が主な仕事でありましたが、海が荒く漁が出来ないときに、その紡いだ糸を手作業で織り上げ、漁のための作業着を自分で作っていたのが、「ハリスツイード」のルーツといわれております。 条例で保護されている織物は世界中でも類がなく、1909年に設立されたハリスツイード協会が厳重に品質を管理しています。伝統は現在に至るまで脈々と受け継がれており、新しいスタイルを取り入れながらも伝統的な生産工程にこだわって、昔ながらの手織りでおられたツイードがハリスツイードであります。 |