今回の「ベイトマン」「グレンハント」のチェビオットツイードは500gと目付がしっかりしており、スコットランドの上質なカントリーツイードのコレクションです。トラディショナルな柄やカラーで、カジュアルなジャケットやオーバーコート、そしてカントリースーツとしても最適なファブリックです。 |
一口に「ツイードジャケット」を仕立てるマテリアルの「ツイード」といっても、その種類は数多い。そのツイードの故郷である英国の中でもツイードを語る上で、最もオーソドックスな分類法が、産地による名称である。中でも「ハリスツイード」「ドネガルツイード」「シェットランドツイード」そして「チェビオットツイード」は、クォリティーの高いホームスパンの4代ツイード生地として世界的に名を知られており、その中でも、「チェビオットツイード」はイングランドとスコットランドの境の産地、チェビオット・ヒルズ産Cheviot Hills(山地名)のCheviot Sheep Woolを原料として織られたスコッチ生地のことを「チェビオットツイード」という。 「スコットランドは丘陵地帯が多く、古い時代は荒蕪不毛の地として蔑まれていた。そこに住む人たちは牧畜を主として農業を営み、山に籠るといった生活をしていた。この丘陵に土着した羊は、強壮で活発な性格をもつもので、その毛質は組剛で野趣に富み表面にもハリがあり柄も大胆で派手なものが多く光沢があるので、ツイードの中でもダントツに色彩がはっきりして、綺麗。 「チェビオットツイード」はスコットランドのハイランドに点在する農家の家屋につらなる手織工場で古くから織られている。暖かくハリのあるしっかりとした「ツイードジャケット」を仕立てたいようだったら「チェビオットツイード」を薦める。 |
南スコットランドやイングランドの北部、そのボーダーとなるチェビオット丘陵などに生息する「チェビオット」。英国純血種だが、オーストラリアなど世界各国で飼われている。長いタイプから短いタイプまで毛質はさまざままで、細めながら自然な光沢感と縮れが特徴。山岳・丘陵種としては最高品質のウールを持ちラグやブランケットにも使われている。ツイードの原点といわれるツイード川流域の農民が原料に使ったことでも知られる。 |
「ベイトマンオグデン」「グレンハント」コレクションからの「キャバルリーツイル」。 「キャバルリーツイル」とは生地の表面の畝(うね)がはっきり立ったギャバジンに似た独特の綾織物です。生地の写真をご覧になってみるとわかりますが強い2本の細い畝で一本の綾目になっているので「二重畝ギャバジン」の名もあります。張り・コシがありウェイトも630g以上もあるので耐久性豊か、丈夫で伸縮性がありますのでパンツの単品やオーバーコート地としても最適です。乗馬ズボンやゴルフパンツ等のアウトドア・スポーツに必須な抜群の耐久性を備えています。名前の由来は第一次世界大戦時にこの生地で英国士官の乗馬用パンツを作ったことから「キャバルリー・ツイル(騎兵隊のツイル)と呼ばれるようになりました。丈夫でそして味のあるこのマテリアル。最近流行のヘヴィーウェイトでのファブリックの代表選手です。ヘヴィーウェイトで「ガツン」とくる、しっかりとしたハリのあるスーツや都会で着るトップコートである「カバートコート」に最適です。 |
ベイトマン・オグデン社の歴史は1881年、ベイトマン氏とオグデン氏によって英国服地生産の中心でもあるヨークシャー州ブラッドフォードにて新しい服地業を始めました。贅沢なスーツ服地を扱う上質な服地商社の1つとして世界中で有名になることなど、130年前に創業した彼らからは想像できなかったことでしょう。今日、審美眼のあるお客様に上質な服地を提供し、選び抜かれた服地の種類の幅広さや、より良いサービスを提供できるよう努めています。 特に英国製の服地に特化しており、ヨークシャー州にある優秀な服地メーカーとの友好な関係を築いていることで、伝統を重んじ、その中に先進的なデザインを取り込みながら上質の服地を常に提供できるようにしています。 |