テーラー渡辺

エクセレント縫製/究極のハンドメイドオーダー|オーダースーツ&ジャケット・シャツのテーラー渡辺

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エクセレント縫製
エクセレント縫製
エクセレンス縫製プライス
仮縫いとは?
私の大切なスーツ。大事に仕立ててもらいたいから。
よくお客様からのお問い合わせで、「オタクではハンドメイドですとおいくらでやってらっしゃいますか」。との話があります。「ハンドメイド」このい言い方は本当にあいまいな言い方で何処までが「ハンドメイド」なのかもあります。ごく一般的な「ハンドメイド」は一人の職人が裁断から縫製全工程を一人の職人でまかなう「フルハンドメイド」のことを言います。この場合、当店では「ハイグレード縫製」から\70,000(税\75600)いただいて納めさせていただいております。値段も結構かかるし、お客様のご負担はあるかと存じます。当店では「ハイグレード縫製」と「フルハンドメイド」の間に「エクセレント縫製」があります。(その他にスプレンディット縫製もあります)
ハンドメイド縫製のほぼ70%を職人の手で執り行う縫製です。
ハンドメイドのよさを全て取り入れてあり、とても丁寧に行うので大変な時間のもとでじっくりとお仕立てしており、非常に好評です。それではその仕立ての内容をご紹介いたします。
前釦穴・手かがり
前釦穴・手かがり 前釦穴・手かがり
ハンドメイドのボタンホールは、頻繁に掛けはずしに丈夫に対応し、この立体感はハンドでなければでません。
ボタンホールは洋服の人間で言えば「目」にあたり、手かがりをする事により上着が随分と感じ方が変わります。
ご覧の通り味も変わり、雰囲気もハンドメイドらしくなります。
昔、洋服のうまく縫う職人か不器用な職人なのか、わかる判断方法はその職人に「ボタンホールをかがらせろ」。といわれておりました。手先の器用な人でなければ何年たっても綺麗なボタンホールはかがれません。30年以上前になるでしょうか、私の洋服の修行時代は、仕事が終わった深夜、寝る間を惜しんで一生懸命にボタンホールの練習をいたしました。現在どれほどのボタンホールを綺麗にかがれる佳い職人がいるでしょうか。イタリアの職人だってイギリスの職人だって全部がいい訳じゃなく、うまい人もいれば見られない下手な職人もいるものですよ。
衿穴・手かがり
衿穴・手かがり 元結(もとゆい)という髪結いに使う紙縒り(こより)である日本古来の紐の糸を超極細のシルクの糸でゆっくりと巻きつけ一針、一針丁寧に綺麗にかがります。マシンメイドでは絶対にでない、ボタンホールの糸の纏り(まつり)が細かくてボタンホールが立体的に盛り上るのが特徴です。これは永い間経験しなければできない職人の技(わざ)なのです。
肩入れ・手付け
洋服の上着は肩で着ると言います。日本人の肩は、欧米人に比べて前に出ております。
業界用語では「前肩」と呼びます。その前肩を手付け(ハンド)で行います。後ろ肩のいせ量も若干多くし丁寧に縫います。そのことで上着の中心である「うなじ」から肩先にかけて重さを軽減でき、肩先が当たりにくくなります。そのためバランスもよくなり着心地感が抜群にとっても良く変わります。
肩入れ・手付け
地衿腰・手付け
地衿腰・手付け 上衿において上着の中心となる首のうなじからネックポイントまでの衿付けをマシン縫いではなく運針(うんしん)による時間をかけて針でゆっくりとすくい上げるように「手付け手纏り)」をいたします。ハンドで行うことによって糸に対してあまい緩さがつきます。そうすることによって首先に無理な力が入らず、吸いつきが一段とよくなり、着心地においても明らかに変わってまいります。
袖付け・手付け
袖付け 袖付け 袖付け
スーツの型紙上では、卵のかたちのように上が細くなっているような状態でも、いざ上着として立体的になるとそのアームホールが、「ソラマメ状態」、もしくは「三角おにぎり状態」のかたちに形成されてまいります。
袖付けのハンドは、まずしつけ糸でハンドメイドでゆるく、ゆるく返し縫いをいたします。いろいろな工程を経ていきます。そのハンドメイドの針による、運針によって、最初着にくくてもそのうち自分のアームホールになりなじんでまいります。上着を着ながら自分のアームホールが形成され、その人だけのアームホール「ソラマメ状態もしくは三角おにぎり状態」。になってきます。そして、手纏り(てまつり)をするハンドの運針(うんしん)によって、より身体になじんでまいります。
胸ポケット手かがり
マシンメイド ハンドメイド
上の写真の左側がマシンメイドの胸ポケットです。マシンメイドの場合はポケットの端をミシンで上から叩いて進み掛けるためペタッとした平面状態にになります。右側のハンドメイドの場合は端をすくい上げるように一針、一針ゆっくりと縫っていくので、胸ポケットが盛り上がりとても立体的な胸ポケットになります。「ハンドメイドは洋服の全体的に見た目が穏やかに丸く、とがらずに柔らかで立体的なシルエットにすることが重要な要素となるのです」。
ハンドステッチ ハンドステッチ
前身頃・星抜き・手星
AMFステッチの糸はポリエステル糸でステッチをマシンでかけます。マシンでかけるには糸を引っ張って進んでかけるのでちょっときつくかけざるを得ません。当然糸は余裕が無いために、出来上がったときは綺麗でも、クリーニングを頻繁にかけるとアイロンの熱のため糸がポリエステルの特異性として当然のように縮み上がり突っ張ります。夏の上着の場合、よく端が波のようにびりびりにつってしまうのがその理由(訳)なのです。
その点フルハンドメイドの星ぬきの糸は見てのとおり、シルク100%のため生地とのなじみが良くフルハンドメイドの運針の力により、ゆるく丁寧に糸を置いていくようにすくい上げるため、頻繁なクリーニングにおいても問題なくピリつかず、いつも上着の端が綺麗に整っているのがその為なのです。
長い年月がたっても、いつまでも着続けていても型崩れもぜんぜんしないでいつも綺麗なエッジになります。
裏見返し・手星入れ
裏見返し・手星入れ 裏見返し・手星入れ
クオリティーの高い服ほど、丸い服作りに徹底しています。その為に上着の裏の見返しを内側に追い込んでしつけ糸をかけてそこにハンドで押さえるように、ステッチをかけます。そうすることにより、上着を着たときに丸く身体に包まれて立体的になります。写真で見るようにフロントの収まりの状況もよくなります。
クセ取り
クセ取り作業 ハンドメイドの大事な要素で欠かせないことは、巧みなアイロンワークによる生地のクセ取りです。
この時間をかけた経験を持った職人のハンドのクセ取りにより平らな生地も、人間の体に沿って内側へ丸く立体的になるのです。
エージング仕立て
生地、フロント毛芯にはそれぞれ伸縮特性があります。それぞれの伸縮性が品物よっては一定では無いのです。服作りには蒸気でおこなう「加湿」アイロンによる「加熱」そして「冷却」がありその繰り返しをしながら仕立てをおこなうのです。加湿で伸び、加熱で収縮します。さらに冷却で固定されます。この3つの処理がすんだ段階では伸縮途上の状態のため歪みが発生しまう原因となります。これを専門用語で言うと「バブリング」といいます。 その条件を解決するために、「エージング」つまり(寝かせ)が工程の間に必要となります。よりよいスーツの仕立ては生地をゆっくりと時間をかけて「寝かせ」ながら次の工程に向かい、一着を完成させることが重要不可決なのです。
昔から、変わらぬ手仕事から生まれる最高の仕立て。
どんなにマシン縫いが発展しようとも人間による運針の力の強さの塩梅(あんばい)にはかないません。
ハンドによる糸にかける力の甘さはマシンには到底出来ないものなのです。
この運針による力の甘さが服を着続けることで、より人間の身体にゆっくりと徐々になじんでくるのです。
納得のいく最上級の服。他の誰にも着られない自分だけの大事な服。「いいね」「素敵ですね」と誰からもほめられる佳い服。大量生産では到底作れない味わいのある品格のある服。
最高に着心地のいい服はこうして出来上がってくるのです。時間をかけてじっくりと仕立てる。           これこそが究極の贅沢な着心地感につながるのです。
これまでの説明を読んできて、すべてのことが「それがなんなの、どってことないでしょ」と言ったら、なんにもなりません。
極論(きょくろん)ですがこだわりって、見方によっては「何もそんなに考えなくても」。と滑稽に見られがち。しかし一着にかけるスーツは「ハンドメイド」により、その品物に対してその人の思いが伝わります。「たかがスーツ、されどスーツ」こだわりって「感覚的」なものだと思います。
私がこだわって縫ったスーツを仕立てる事により、そのお客様が喜んで、着ていただける。その事により、私のアイデンティティ(存在感)を感じ、嬉しく思う。スーツという媒体を通して、お客様と私との心のキャッチボール。その事をこれからも、大事にして、スーツを縫っていきたいのです。
渡辺 弘行 渡辺 正
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